ロレックスと言えば、世界的にも知られる有名時計ブランドの一つです。 幅広い世代から愛されているブランドと言えますが、なぜ世界的に、しかも幅広い世代から人気を集めているのでしょうか? 今回はロレックスの人気の理由について解説していきます。
ロレックスの人気を探るためには、ロレックスブランドの歴史から知る必要があるでしょう。 ロレックスブランドの歴史を紐解いていきましょう。
1905年、ロレックスの創設者でもあるハンス・ウイルスドルフは、24歳の時に時計販売を専門とした会社を立ち上げました。 この当時、まだ腕時計というものが進歩しておらず、性能もあまり良くなかったのですが、ハンス・ウイルスドルフは腕時計が高貴で信頼性の高いものになると既にこの時から予見していたのです。
実際、昨今はスマートフォンなどからも時間を把握することは可能ですが、それでも腕時計というアイテムは変わらず人々の生活に根付いています。 そしてロレックスは腕時計の実用化を世界でも早い段階で成功させたのです。 その後イギリスからスイスへと拠点を移し、高性能技術の詰まった腕時計をいくつも作り上げていきました。
ちなみに、「ROLEX」という名前の由来は、腕時計に記載できるくらいの短い言葉で、それでいてどの国の言語でも発音がしやすく、しかも記憶に残るものをブランド名にしたいと考えていたのですが、あらゆるアルファベットを組み合わせてもなかなか辿り着けなかったと言います。 そんな中、ある日ロンドンの乗合馬車に乗った時に、頭の中に突然「ROLEX」という言葉を思い付いたそうです。
では、ロレックスが時計ブランドの中でも特に人気が高い理由というのはどういった部分にあるのでしょう?
まず、一つ目にブランド力を高めていったことが挙げられます。 どういうことかというと、ロレックスは元々世界でもかなり早い段階で腕時計を実用化させたことは上記でもご紹介しましたが、この時点でロレックスのブランド力はかなり高い位置にあったと言えます。
しかし、ロレックスで発売されるモデル、シリーズは細かいディテール調整や改良を加えつつも、同じモデルの商品を作り続けてきました。 昔から変わらないデザインを保ちつつ、新たな機能を搭載させることでモデルの知名度とモデル自体の信頼性を高めていったのです。
モデルの知名度や信頼性が上がれば、自ずとブランド力も高まります。 「高級で品質の良い腕時計といえばロレックス」というイメージを世界中に広めることに成功したことで、ロレックスは現在でも人気ブランドの地位を確立していると言えます。
こうしたブランド力は職人的な発想で同じモデルを作り続けているだけではなく、メディアを有効活用することによっても向上させています。 例えば、1927年にロンドンの測器記者がドーバー海峡を泳ぎきり、見事横断に成功しました。 この時に身に着けていたのがロレックスの防水時計として人気の高いオイスターです。 偉業は新聞などを通じ、多くの人に知られるようになりました。 そして、同時に身に着けていたオイスターも有名になっていったのです。 ただ、この偉業ですが実はロレックスのプロモーションだったのではないか?と言われています。
真実は分かりませんが、その後も数々の偉業にロレックスの腕時計が参加するようになっていきました。 例えばエベレストの登頂、深海実験への同行など、数々の過酷な環境へロレックスが使用されるようになったのです。 こういったメディアを見て消費者はロレックスに対し、「過酷な環境下でも耐えられる優れた腕時計だ」と感じるでしょう。
ロレックスはこうしたメディアの力を使い、ブランドとしての力を強めていったと考えられます。 ロレックスの人気の理由は、ブランド力だけではなく資産価値の高さも魅力的です。 多くの腕時計は中古で売ろうとすると、価値が下がってしまうことは当たり前のことです。 しかし、ロレックスの場合、すでに生産が終了した古いモデルでも買取価格に大きな減額はなく、一部希少モデルは定価以上の値がつくこともあります。 モデルによって価格差が変わりますが、それでも資産価値の高いものだと言えるでしょう。
ロレックスには多くのシリーズがあります。様々な種類がある中で、特に人気の高いシリーズをご紹介していきましょう。
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プロカーレーサーのために生まれたデイトナはロレックスで唯一のクロノグラフであり、生産量が少ないことやスターが愛用していることから人気が高いシリーズです。 買取相場ではロレックスのシリーズ内でも断トツの高額で、セラクロムベゼルだけではなくアンティークデイトナ、ヴィンテージデイトナとほぼ全シリーズが良い価格での買取対応に期待できます。 エキゾチックダイヤルのデイトナはスター愛用ということでプレミア価格がつくほど高額取引がされます。 シリーズ全般で各モデルの個体数も少ないため、高額で売れるだけではなく、定価以下で購入することはほぼ不可能です。 しかし、そのような希少モデルを持っているのであれば、発売当初の定価を上回る値で売れる可能性が多いでしょう。
デイトナと同等と言っていいほど人気の高いシリーズです。 多数のダイバーズウォッチの模範になった腕時計で、優れた防水性能を持っています。 回転ベゼルと自動巻機構、防水性能の3つの組み合わせにより海中での実用性を高めた性能が特徴的でしょう。 人気だけではなく、性能価値も高額買取につながっているようです。 中古市場での人気が高いデイトナやノンデイトなどのモデルも高額対象となります。 軍サブや赤サブといったアンティークは定価以下で購入はできませんが、買取では定価以上の金額が期待できるでしょう。
シンプルからエレガントまで豊富なデザイン性を持つデイトジャストは、3時のダイヤルに日付表示が機能された特徴を持ちます。 日付表示だけではなく優れた防水性と自動巻きを搭載し、理想的な腕時計とも言えるでしょう。 1945年の登場当初はデイトジャストの日付が切り替えぴったりに変わる性能はなかったものの、1955年に日付変更と同時に瞬時に切り替わるデイジャスト機構が備わり、それは世界初の機能となりました。 男女ともにクロノメーターであり、実用性の高さから中古市場でも常に求められるシリーズです。 中古では最新モデルはもちろん、デイジャストが備わった当時のモデルや貴重な初期モデルを入手できる可能性があります。
視認性が良くシンプルな見た目はビジネスでもフォーマルでも活躍する人気モデルです。 1953年に英国遠征隊がエベレスト登頂に成功し、そのインスピレーションからエクスプローラーは同年に誕生しました。 どのシーンにも合うデザイン性ですが探検家向けのモデルであるため頑丈に設計されており、ハードな現場でも活躍します。 1の上位である2は25時間刻のベゼルと針が搭載されており、昼夜が分からなくなる洞窟探索を意識してつくられました。 探検家向けのモデルといえどもセンスの高いデザイン性やフィット感の良さから日常使用でも人気があり、中古市場でも需要の高い時計と言えるでしょう。 レアモデルも多いですが、買取需要の高さから中古市場ではきれいな状態でレアモデルを入手できる機会も少なくありません。
ロレックスの種類の中で、ただ一つのパイロットウォッチのシリーズです。 2007年まで買取額は低かったものの、16710の生産終了により価格が高騰化し、その影響で買取でも高値がつくようになりました。 さらに赤と青のベゼルの人気も高まり、人気シリーズと発展したのです。 赤青ベゼル以外にも赤黒やゴールド、黒単体などカラーバリエーションが豊富なところも魅力的で、年齢問わずオシャレにつけられるでしょう。 GMTマスターのファーストモデルは個体数が少ないため、中古でも入手はとても難しいです。 状態が良いほど高価なので、良質なファーストモデルを持っている方は驚きの買取価格がつけられ可能性が高いでしょう。
世界が誇るロレックスは優れた機能性やデザイン性を誇る時計ブランドです。 個性豊かなモデルなどロレックスは種類も豊富ですが、使う人を選ばないデザイン性も世界から愛される理由ではないでしょうか。 どのシリーズでも買取相場は高く、中古ではレアモデルを入手できるチャンスもあります。 買取や購入を検討されている方は、一度中古市場をチェックしてみましょう。